ひな人形の飾り方としまい方!お内裏様って左右どっちだっけ?
ひな人形のお内裏様って、左右どう並べればいいの?
実は男雛を右に置くのも、左に置くのも正解です。
どちらに飾るかは、あなたの出身地によるかも。
子供のころから見ているひな人形ですが、
いざ自分で飾ろうと思うとどう飾ったらよいかわからないものです。
お内裏様、三人官女、五人囃子って何段目にどう飾るんだっけ?
箱から出してみたものの、
これちゃんとしまえるかな?
ひな人形の飾り方、しまい方をまとめてみました。
目次
ひな人形の飾り方
どちらを向いていないとダメという決まりはないものの
東向きや南向きが良いとされているようです。
神棚と同じですね。
住宅事情や場所の都合もあるので、
飾りやすい場所に合わせて飾るとよいでしょう。
男雛って左右どっち?
地域によって男雛(お内裏様)を左右どちらに置くかが変わってきます。

代表的なものに京都風と関東飾りがありますが、
これらは、左右の並び方が逆になります。
京都や関西地方では、向かって右が男雛、
関東地方では向かって左が男雛です。
ちなみに私の実家は男雛は向かって左でした。
京都風の由来
もともとは向かって右が男雛の京都風が主流でした。
これは、左手側が上座という古来の考え方に由来します。
※左手側というのは男雛からみて左手側という意味です。
関東飾りの由来
その後、昭和に入り西洋文化が入ってくると、
西洋の考え方である「右上位」を取り入れるようになりました。
昭和天皇が右上位にならったことをきっかけに、
関東地域では、男雛を右(向かって左)に飾るようになったのです。
伝統を重んじる京都では、古来の考え方に、
関東は西洋の考え方にならってお内裏様を並べているんですね。
ひな人形の並べ方
お内裏様の左右はわかったとして、
その他のひな人形の並べ方ってどうだったけ?

ひな人形 一段目
段飾りの最上段には男雛と女雛がきます。
後ろには金屏風を立て、両脇にぼんぼり、二人の間には桃の花をさした瓶子(へいし)をのせた三方(さんぼう)飾りを置きます。
ひな人形 二段目
三人官女が並びます。
両脇が立つものと、真ん中が立つものと二通りあります。
もし座っている官女が一人なら、それを真ん中に配置し、立っている官女が一人ならそれを真ん中に配置します。
ひな人形 三段目
五人囃子(ごにんばやし)が並びます。
これは雅楽(ががく)の楽人のときもあります。
向かって左から、太鼓、大皮鼓、小鼓、笛、扇を持つ謡い手が右端に来るようにします。

ひな人形 四段目
随身(ずいじん)を飾ります。
向かって右が通称左大臣でおじいさん、左が通称右大臣で若者がきます。
ひな人形 五段目
仕丁(しちょう)を飾ります。
沓台(くつだい)を持っている仕丁が真ん中、向かって左に台笠、右に立笠を持たせます。
ひな人形 六段目・七段目
七段飾りの時は、はっきりした決まりはないようですが、食器やたんす、お化粧道具は段の上に、お駕籠(かご)や御所車(ごしょぐるま)は下の段に置くと調和が取れます。
桜を向かって右、橘を左に置きます。
ひな人形しまい方
ひな祭りが過ぎたら、出来るだけ早くしまいましょう。

ただし、ひな人形をしまう日は天気が良く、乾燥した日が良いでしょう。
雨の日にしまうと、湿気も一緒に箱の中に閉じこめてしまうので、カビの原因になります。
また、収納をする前に写真を撮っておくと来年飾る際に参考になります。
具体的にしまい方をみていきます。
下の段から収納していくと効率よくできますよ。
・筆や付属されている毛ばたきでほこりや汚れを落とします。
・ひな人形のそれぞれの持ち物などは取り外したあと、ビニール袋等に収納します。
・人形の顔を柔らかい布、綿、テッシュなどで優しく包みます。
※人形の顔に直接手で触れると手の油が指紋として付着してしまうので注意してください。
・胴体も着物のシワに気を付けて紙、または布で優しく包みます。
・収納ケースに人形を入れた後、隙間に紙を丸めて埋めるとケースを持ち運ぶ時に人形が動いて傷がつくことが防げます。
・人形用の防虫剤を収納ケースに入れます。人形に直接触れないように入れてください。
収納ケースは押入れの上段、天袋が良いでしょう。
まとめ
お内裏様の並べ方は地域によって異なるので、
どちらが正解というのはありません。
是非、由来や考え方を理解したうえで、
どちらにするか決めていただければと思います。
娘の身代わりとなってくれる大事なひな人形、
来年もまたきれいに飾れるよう丁寧にしまってあげてください。