仙台七夕祭り2018!歴史や日程・見所!笹飾りの意味とは?
華やかな笹飾りが有名な仙台七夕祭り!
ところで、笹飾りの意味は知っていますか?
東北3大祭りのひとつである仙台七夕祭り。
毎年、200万人以上が訪れる人気のお祭りです。
仙台七夕祭りの代名詞といえば、笹飾りですよね。
お祭りの期間中は、色とりどりの笹飾りが会場に華を添えます。
見た目も華やかで美しいのですが、その意味まで知るとより笹飾りを楽しむことができます。
そこで、仙台七夕祭りの日程・開催場所や見所、笹飾りの意味を紹介します!
仙台七夕祭りとは?
仙台七夕祭りの歴史を紹介しますね。

仙台七夕祭りがいつから始まったのかは記録が残っていないため、はっきりとは分かっていません。
少なくとも江戸時代初期には、七夕祭りの原型があったようです。
当時の仙台藩主である伊達政宗の命令により、婦女に対する文化向上のため七夕祭りを推奨していました。
七夕に関する和歌も何首かあり、この時代には既に七夕祭りを楽しんでいたようです。
その後も、五穀豊穣や手習いの上達などを祈る七夕は毎年のように行われていました。
しかし、1873年(明治6年)の新暦採用や、第一次世界大戦の不景気など、時代が進むに連れて七夕祭りは衰退していきます。
転機が訪れたのは1927年(昭和2年)。
商店街の有志らが集まり、大町五丁目に華やかな七夕飾りをしたところ、これが好評を得ました。
翌年には、新暦の8月6,7,8日に仙台で開かれた東北産業博覧会の行事として、七夕祭りを行うことになりました。
博覧会に関連し「飾りつけコンクール」も催され、七夕祭りが大型化し華やかになるきっかけになりました。
こうして復活した七夕祭りですが、第二次世界大戦とともに再び衰退していきました。
七夕祭りが復活したのは、終戦後の昭和21年です。
焼野原となった一番通りに52本の竹飾りが飾られました。
その翌年の昭和22年には、昭和天皇巡幸の際に5000本の竹飾りが並べられました。
そして、昭和24年には七夕協賛会が発足、高度経済成長と共に七夕祭りは地元の祭りから、観光イベントへと変化していったのです。
衰退と復活を繰り返して、今の七夕祭りがあるのですね。
仙台七夕祭り2018年の日程・開催場所
江戸時代ごろから続くと言われている仙台の七夕祭り。
日程や開催場所を紹介していきます!

日程
2018年8月6日、7日、8日の3日間開催されます。
前日の8月5日には七夕祭り前夜祭があり、花火祭りが催されます。
開催場所
仙台市内の中心部商店街およびその周辺です。
JR仙台駅西口側一体が仙台七夕祭り会場となります。
アクセス
○電車
JR仙台駅 徒歩3分
○車
東北道仙台宮城IC 国道48号経由で約15分
駐車場
仙台七夕祭り期間中、市内は交通規制になる箇所もあり大変混雑します。
また、祭り用に用意された駐車場はありません。
道路はとても混雑するので、公共交通機関の利用が勧められています。
もし、車で行かれる場合は周辺の有料駐車場に停めてくださいね。
いくつか紹介します。
○サンモール立体パーキング
150台収容 30分毎150円
○NPD仙台一番町駐車場
88台収容 30分毎200円
○ヒューモスパーク1番町
75台収容 15分毎100円
○SSパーキング
64台収容 30分毎160円
毎年3日間で200万人の人出です。
上記の駐車場に止めれない場合は、駐車場探しをする事になるかもしれません。
仙台七夕祭りの見所
では、仙台七夕祭りの見所をお教えします!

仙台七夕祭りの見所といえば、もちろん「笹飾り」です。
笹飾りは、市内中心部の商店街に飾られます。
高さ10メートル程の大きな笹竹に、和紙で作った吹き流しと七つ飾りをつけた笹飾りは必見です。
この笹飾りは各商店街や企業が数か月前から手作りで準備するそうです。
仙台七夕祭りの様子は動画で確認してください。
笹飾りは一番上に「丸いくす玉」がついているのが特徴です。
他では見ないですよね。
この「丸いくす玉」は亡くなった方たちの霊を慰める意味を込めて付けられています。
現在のような形になったのは終戦直後からです。
七夕祭りの開催初日8月6日は原爆投下の日と重なります。
仙台七夕祭りも戦争のため中断した過去や、現在でも震災からの復興を続けていることから、丸いくす玉には「平和と復興の祈り・願い」が込められているそうです。

笹飾り以外にも見所はあります。
伊達政宗の霊屋である「瑞鳳殿(ずいほうでん)」が約1200本の竹灯籠でライトアップされます。
また、勾当台公園市民広場では「おまつり広場」として、特設ステージでヒーローショーなどが披露されます。
飲食ブースもあり東北地方の美味しいグルメが堪能できますよ。
笹飾りの七つ飾りの意味
笹飾りには、七夕飾りに欠かせない「七つ飾り」という小物があしらわれています。
実は、七つ飾りには一つ一つ意味があります。
短冊(たんざく)
学問や書道の上達を祈願して飾ります。
早朝にカラトリの葉に溜まった夜露を硯に集めて墨をすり、詩歌を書いて願うそうです。
紙衣(かみごろも)
病気や災難の厄除け、裁縫の上達を祈願します。
病や災いの身代わりに衣を捧げたと言われています。
また、昔は裁縫が上手になるように願いながら、衣が縫われたそうです。
折り鶴(おりづる)

家内安全・健康長寿の願いが込められています。
家の長老の歳の数だけ折り鶴を折り、延命長寿を願います。
巾着(きんちゃく)
商売繁盛の意味があります。
節約・貯蓄の心を養うため、しっかりと紐で結び無駄遣いを戒めます。
投網(とあみ)

豊漁・豊作を祈願して飾ります。
幸運を寄せ集めるとも言われています。
屑籠(くずかご)
清潔と倹約の意味があります。
七つ飾りを作る際に出る、紙くずや裁ちくずを拾い集め屑籠に入れます。
物を粗末にしないという意味があります。
吹き流し(ふきながし)
織姫の織り糸を象徴しています。
昔の織り糸を垂らした形が特徴です。
機織りが上達するようにとの願いが込められています。
まとめ
仙台七夕祭りは、江戸時代ごろから続いているお祭りだったのですね。
衰退と復活を繰り返して今日に至る、歴史が深いお祭りです。
仙台七夕祭りの見所といえば、やっぱり笹飾りです。
一番上の丸いくす玉や、七つ飾りにはそれぞれ意味がちゃんとあるんですね。
今年は、仙台の豪華な笹飾りを見に行ってみてください。