なすに栄養はないってホント?効果や効能ってあるの?
夏が近づくと、スーパーになすが並び始めますよね。
「なすには栄養がない」と聞くけど、あれってホント??
おひたしや焼きナス、カレーの具など夏の食卓では茄子を良く見かけますよね!
でも、「なすには栄養がない」という話を聞いたことがありませんか?
栄養がないなら食べても意味ないのでは・・と思うのは私だけでしょうか。
ただ、夏野菜のなすには体を冷やす効果があるとも言いますよね。
栄養がなくても効果・効能があれば食べる意味があるのかも。
そこで、なすの栄養、なすの効果・効能を紹介します!
なすにはどんな種類がある?
そもそも茄子にはどんな種類があるのでしょうか?

なすは種類が非常に多い野菜です。地域特有の品種なども多くあります。
日本で食べられている主な「なす」を紹介しますね。
長なす

西日本で人気が高い品種です。長さは20cm~25cmです。
果肉が柔らかく、焼きナスなどにむいています。
東北にも長なすの在来品種が多くあります。
卵形なす
関東を中心に最も多く出回っていた品種です。
代表的なのは鮮やかな濃紫色の真黒なすです。
しかし、現在は市場に出回っていません。
長卵形なす
長なすと卵形なすの中間の大きさです。
寒冷地・温暖地の両方で作れるため日本中で栽培されています。
関西を中心として多く出回っています。
丸なす

東北から関西に多く、丸く大きいものは1キロ近くあります。
肉のしまりがよく、田楽や煮物に向いています。
京都の賀茂ナスは有名です。
かつては全国的に作られていましたが、近年は秋田・山形・新潟・福島・京都などに残っているだけです。
大長なす
九州の焼きなす、煮なす用で肉質が柔らかいのが特徴です。長さは40cm~45cmです。
「博多長」「久留米長」が代表品種です。
米ナス
アメリカ種の大きくてまん丸なブラックビューティーを日本で改良した品種です。
ヘタが緑色で種が少なく、肉がしまっているのが特徴です。
小丸なす
重さ10~20gの丸形のナスです。
山形の「民田なす」「出羽小なす」などの在来品種があります。
からし漬けなどの漬物に使われます。
茄子には様々な種類があるのですね。
あなたの地域では、どのなすが食べられていますか??
次はナスの栄養について紹介していきます。
なすには栄養がない??
なすには本当に栄養がないのでしょうか?

他の野菜と比べると、なすは栄養価は高くありません。
なすの主な成分は水分と糖質で、約94%が水分です。
100gあたりのナスの栄養素は次の通りです。
○カルシウム 23mg
○鉄 0.2mg
○カリウム 230mg
○ビタミンB1 0.02mg
○ビタミンC 11mg
○食物繊維 2.2mg
ただ、なすの紫色の皮には「ナスニン」と呼ばれる色素が含まれています。
赤ワインにも含まれるポリフェノールの1種です。
このナスニンには強い抗酸化作用があります。
血栓ができるのを防いだり、コレステロールを下げ動脈硬化を防いでくれる働きをします。
なすの効果・効能
なすの栄養価は高くありませんが、食べてもなんの効果もないのでしょうか?
実は、なすには様々な効果、効能があります。

夏バテ解消
なすには体を冷やす効果があると言われます。
暑い夏にナスを食べる事で体を冷やし、のぼせることを防いでくれます。
「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉を聞いた事ありませんか?
それほど体を冷やすため、妊婦さんはもちろん冷え性の方は食べすぎないようにしてくださいね。
便秘解消
茄子に含まれる栄養成分は生体調節機能が優れていると言われます。
特に、食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に効果があると言われます。
水分量が多いので、硬くなった便を柔らかくしてくれ便が出やすくなります。
●便秘の原因や解消方法はこちらの記事がおすすめです。
疲れ目の解消
なすの皮に含まれるナスニンというポリフェノールの1種が、疲れ目・視力回復に効くと言われています。
近年、デスクワークやスマホの使用でブルーライトを浴びる機会が多くなっており、目が疲れやすくなっています。
疲れ目を内側からケアする効果がありますよ。
高血圧の予防
ナスには、血圧を下げる効果のある「コリン」という成分も含まれています。
コリンには血管の柔軟性を保ち、血管を強くする働きがあります。
高血圧症にはもちろんの事、毛細血管からの出血防止、動脈硬化を防ぐ効果があると言われてます。
がん予防
がん予防になすが効果的と言われています。
なすの皮に含まれているナスニンが、がん予防に効果があるとされています。
ナスニンは、がん細胞が活発に動く原因となっている活性炭素の働きを抑制することができます。
美肌効果
ナスニンは強い抗酸化作用があるため、肌のシミ・そばかす・シワなど肌の老化防止に効果的です。
ポリフェノールが豊富に含まれている事が、美肌効果をもたらします。
まとめ
地域によって、なすの形や大きさが変わってくるのですね。
私の地域では丸なすは見かけません。
茄子は94%が水分で栄養価が高いとは言えませんが、栄養がないわけではありません。
なすの皮に含まれるナスニンには強い抗酸化作用があります。
また、食物繊維も含まれているので、便秘解消に役立ちそうですね!
女性の悩みであるシミ・シワなど肌の老化防止にも効果があります。
紫外線を浴びる季節には、なすを食べて予防したいですね!