花粉症による目の症状の原因・対策方法は?予防できるの?
花粉症のせいか目が痒い!
なぜ花粉症になると目がかゆくなるの?
くしゃみや鼻づまりに喉の痛み。
春が近づくと花粉症に悩まされます。
花粉症には色々な症状がありますが、特につらいのが目のかゆみですよね。
なぜ花粉症になると、目が痒くなるのでしょうか?
目の症状を抑えるためには、どんな対策をしたらいいの?
できれば、花粉症の症状が出る前に予防したい!
また、目のかゆみは花粉症が原因とは限りません。
他の病気にかかっている可能性もあるようです。
そこで、花粉症による目の症状や原因、目の症状の対策方法や予防方法、花粉症以外で疑うべき病気を紹介します!
花粉症による目の症状は?原因は?
まずは、花粉症による目の症状や原因を見ていきましょう。

目の症状
目の痒み
花粉症の目の症状の中で最も多くの人が悩まされている症状が目のかゆみです。
目やまぶたなどに炎症が起き、痒みを生じます。
強くかいたり、こすったりすると、結膜や角膜を傷つけてしまいます。
また、かゆいからと目をかくと、余計に痒みが増強してしまいます。
目の充血
目の表面に花粉が付着することで結膜炎を起こしている状態です。
白目の血管が拡張することで、赤く見えます。

涙が出る
花粉が目に入ると、アレルギー反応により、痒みとともに涙が出てきます。
目やに
目やにも花粉症の症状のひとつです。
医学用語では「眼脂」と言い、皮膚の垢のような生理的な分泌物です。
花粉症の場合は目の炎症作用であり、細菌やウイルスなどの異物が目に侵入した時の免疫反応の一つです。
花粉に対するアレルギーの場合の目やには、涙のようにサラサラしている特徴があります。
目の腫れ
花粉症の方で、目の腫れに悩んでいる人は非常に多いようです。
花粉が目や、目の周りに付着すると、体が拒否反応を起こし痒くなります。
ここで、必要以上に目をこすると、赤くまぶたが腫れてしまうのです。

目の周りの肌荒れ
目が痒いからと言って、目をこすり過ぎると、目の周りの肌にダメージを与えてしまいます。
目の周りの皮膚は薄く皮脂腺が少ないため、目をこすることで保湿成分が落ち、乾燥した状態になります。
こすることで小さな傷が出来ることもあり、そこに花粉が付着すると、目の周りがさらに痒くなります。
目が重い
目は常に外気にさらされています。
そのため、花粉の影響を受けやすく、アレルギー反応が出やすいです。
涙や痒みが出るほかに、目が重いと感じる人も多くいます。
ズーンと目が重い症状は憂鬱になり、頭痛など他の症状にも繋がる可能性があります。
原因
次に、花粉症による目の症状の原因を見ていきましょう。
目の痒みは、結膜炎によって引き起こされる症状です。
結膜炎とは、外部からの刺激により、結膜が炎症を起こした状態の事を言います。
結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜の事を言い、
結膜炎の原因には、アレルギー性のものと、非アレルギー性の2つあります。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性の結膜炎は、外部からのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)によって炎症が起こる症状の事です。
目の痒みの他に、くしゃみや鼻水などの症状を伴う事が多いのが特徴です。
代表的なアレルゲンは、花粉・ダニやカビ、ホコリなどのハウスダスト、ペットの毛などがあります。

非アレルギー性結膜炎
非アレルギー性結膜炎とは、感染性結膜炎の事を言います。
細菌やウイルスに感染することによって発症する結膜炎です。
目の症状の対策方法は?予防出来る?
目が痒くなったり、涙が出たり・・・。
花粉症の症状は、日常生活を送るうえで支障をきたしますよね。
目の症状の対策方法を紹介します。

対策方法
目を冷やす
痒みがある時は炎症を起こしている状態の時です。
目を冷やすことは、痒みを和らげるのに有効です。
目を閉じ、冷えたタオルなどをまぶたの上に乗せて目を冷やしましょう。
目を洗う
花粉症の場合、目に付着した花粉を洗い流すために目を洗うのも効果があります。
ただし、水道水には塩素が含まれていますので、水道水は使用せず、
目に影響の少ない人工涙液などの目薬を使用して目を洗い流すのが良いでしょう。
しかし、目の洗いすぎには注意が必要です!
目を洗うとスッキリするため、市販の洗眼液を使用している人が多くいます。
ですが、洗いすぎると目を守るために必要な涙の成分まで洗い流してしまいます。
目のトラブルの原因になりますので、洗眼液を用いる場合は多用し過ぎないように注意してください。
市販の目薬を使用する
目の症状は眼科を受診するのが一番です。
しかし、受診する時間がない場合は、市販の目薬で様子を見ましょう。
ただ、目薬ならどれでも良いという訳ではありません。
花粉症ならば、抗アレルギーの目薬を使用しましょう。
抗アレルギーの目薬を使用していても痒みが止まらない場合は、眼科を受診してくださいね。

予防方法
できれば症状が出る前になんとかしたい!
目の症状の予防方法はあるのでしょうか?
目の症状を予防するには、とにかく花粉と触れないようにすることです。
とは言っても、仕事や学校に行く時は必ず外に出ますよね。
そんなときは、次の予防方法を行うといいですよ。

眼鏡やマスクを使用する
花粉の侵入を防ぐためにメガネやマスクを使用しましょう。
ゴーグルのように周囲を覆うタイプのメガネが有効です。
ただ、普通のメガネでも60~70%は花粉をブロックしてくれます。
もちろん伊達メガネやサングラスでも良いですよ。
風の強い日は30分以上外にいるだけで、レンズにたくさんの細かい花粉の粒子が付着します。
こまめにレンズを拭き取りましょう。
また、口や鼻から花粉が侵入しないように、マスクも使用してください。
帰宅後は花粉を払い落す
帰宅してすぐに部屋に入っていませんか?
花粉が飛ぶ時期は、衣服にも花粉が付着しています。
自宅に入る前に、衣服に付着した花粉を払い落しましょう。
目が痒い時に疑うべき病気とは?
ところで、目が痒いときに花粉症以外の病気になっている可能性もあるのでしょうか?
疑うべき病気を紹介します。

感染性結膜炎
細菌やウイルスによる結膜炎です。
花粉症ではなく、結膜の炎症が痒みをもたらします。
コンタクトレンズトラブル
コンタクトの洗浄不足や長時間装着が原因となり、
結膜炎になったり、目が乾くことで痒みを引き起こすことがあります。
春季カタル
まぶたの裏に石垣状の粘膜の盛り上がり(乳頭増殖)ができて、猛烈な痒みを伴います。
子供に多く、アレルギー性結膜炎が重症化した病気です。
まとめ
花粉症による目の症状には、目の充血・痒み・涙があります。
その他にも、目やにが出たり、目が腫れてしまうといった症状が見られます。
目の症状が出る原因は、外部からのアレルゲンによって炎症が起きていることが考えられます。
代表的なアレルゲンには、花粉やダニ・カビ、ホコリなどのハウスダスト、ペットの毛などがあります。
花粉症による目の症状への対策方法は、目を冷やしたり、洗ったりすることです。
抗アレルギーの目薬を使用するのも良いでしょう。
予防するには、花粉と触れないように、メガネやマスクなど着用するようにしましょう。
家に入る前に、花粉を払い落すことも忘れずに!
目が痒い時は花粉症以外にも、感染性結膜炎やコンタクトレンズによるトラブルなどがあります。
眼科を受診し、きちんと診察してもらってくださいね。